1974年といえば、僕が大学に入った年。確かにそんな事件もあったかなと思い出したのは、三菱重工など企業連続爆破事件。「東アジア反日武装戦線」というテロ集団が起こした事件だった。その一味で50年近くに渡って逃走を続けていた、重要指名手配犯桐島聡容疑者と見られる人物が病院で死去した。 50年近くともなれば、公訴時効はとっくに過ぎていたはず。どうして名乗り出なかったのだろうと、素朴に思った。国外にいた場合には時効は進まないが、35年も海外にいたわけでもあるまい。ところが調べてみると、彼には公訴時効は適用されていないことが分かった。 高校生の頃に六法全書を買って勉強し(*1)その中の刑事訴訟法を読んで…