大阪はいかにして復活したか 今やインバウンドバブルと2025年の万博に向けた開発ラッシュで日本一活気に溢れている都市であると言える大阪であるが、2007年まではありとあらゆる負のイメージに汚染され長い低迷期に喘いでいたのも事実である。実際、現代の大阪にとって最大の転機といえる2008年に橋下徹大阪府知事が就任するまで、大阪は「治安が悪い」「財政破綻一歩手前」といった状況から変わることができず、謂わば「大阪病」とも言うべき状況に陥っていた。その「大阪病」というのを具体的に説明すると、差別是正*1などをお題目にした公金によるバラマキ政策が際限なく膨れ上がり、住民にとって真に必要な公共サービスの質が…