前回、和邇氏について紹介した。天理市の和邇(わに)から櫟本(いちのもと)のエリアは和爾氏の拠点であったとされる。そのエリアにある東大寺古墳を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・東大寺古墳・漢中平紀年大刀(かんちゅうへいきねんたち)・赤土山古墳・和爾下神社(わにしたじんじゃ)・天足彦国押人命(あめたらしひこくにおしひとのみこと)・和爾下神社古墳・柿本寺跡(しほんじあと)・楢神社(ならじんじゃ)・鬼子母神とザクロ・櫟本(いちのもと)■東大寺古墳所在は奈良県天理市櫟本町。形式は前方後円墳。大きさは推定で推定130m~140m。築造は4世紀後半。粘土槨の埋葬施設が発見されている。鉄刀や石製台付坩(…