コロナで暗いニュースが多い。クラシックの演奏会も、在外の指揮者・ソリストが来日できず中止・変更に追い込まれているものが多い。 ただ、よく見ると、そうした変更となった演奏会で、コバケン等の大御所に加えて、日本人の若手演奏家に活躍の機会が増えている気がする。クラシック音楽の世界は極端に競争が厳しくて、表舞台への新規参入は難しいようなので、コロナ下で数少ない良いことだと思う。 夏にネット中継で聴いた太田玄さん指揮の新日フィルの演奏会もそうだったが、昨晩のN響演奏会もその好例。指揮の熊倉優、ピアノ独奏の藤田真央(男性)はともに20代。FM放送の録音で聴いただけだが素晴らしい。 冒頭のメンデルスゾーンの…