阪神電車で、神戸市灘区にある深江駅に来ました。 駅舎は船をイメージした設計で、この地域の海とのつながりを感じさせてくれます。 そもそも、「深江」という地名は、深い入り江といった意味ですよね。 実際、江戸時代から昭和40年代まで、深江は帆を立てた多くの打瀬船が停泊する、漁業の村でした。 駅舎の下を通る道路を少し海側へ進むと、道路沿いに「魚屋道(ととやみち)」の碑があります。 魚屋道は、江戸初期より続いた、深江から六甲最高峰を越え、有馬温泉に通じる山越ルートの交通路。 幕府が定めた正規の街道ではありませんが、遠回りを嫌う人々は、この道を利用して魚を有馬温泉に運んだようです。 すぐ横の、東西に交差す…