もう24年前になるけれど、7曲目で取り上げられている曲「All I Want」が目的でキース・ジャレットのアルバム『Mourning of a Star』を毎夜聴いていた時期があった。 アルバムの中では箸休め的に位置する私は勝手に解釈していたけれど、ここで聴ける「All I Want」は、ジャレットによるリコーダーやコンガの音がオーヴァーダビングされた、ハーモニーが心地よい小品といった感じのキース・ジャレットによるジョニ・ミッチェルの名曲のカヴァー。 その当時の私は、人生最初の失業を経て再就職活動が上手くいかぬ焦りの中で何とかもぐりこんだのは、私の性分からして最も不向きな職種の会社であった..…