古代において小国が乱立、やがで大王が現れ、古墳時代を経て律令国家体制が築かれていった。それらの権力闘争の存在はまぎれもない事実だがはっきりと示されることは少ないため不明確である。古事記と日本書紀の成立においても編纂者たちの背景にある権力による対立があるとみられる。 今回取り上げるのはイザナギの禊で生まれる12神。黄泉の国から帰還したイザナギは、穢き(きたなき)国でケガレが生じたため、禊(ミソギ)を行う。その際に衣服を脱ぎ、アクセサリーをはずす。その時に12神が生まれる。この神々に隠されたメッセージとは。次の流れで紹介していく。この新解釈は日本の文献史学上初出と思われる。 ・イザナギが禊にて身に…