三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい(有名都々逸に学ぶ その一)[2/3] からの続き 難波新地と初代三遊亭圓右 三界に家有り おからすさん 添い寝 卵の四角と遊女の誠 難波新地と初代三遊亭圓右 都々逸[三千世界のカラスを殺し主と朝寝がしたみたい]と、落語『三枚起請』は、どちらが先に作られたのであろうか。 まず、都々逸[三千世界〜]が作られた時期だが、仮に高杉晋作の作という説に従えば、作られたのは幕末ということになる。しかも、高杉は二十七歳で亡くなっているため、時期はかなり限定される。この都々逸が遊廓で作られたとすれば、そうした遊びをするようになる年齢から二十七歳までの間ということになる。別…