Museum of London Docklands 17世紀から第二次世界大戦までの間、絹や香辛料、茶の貿易、アフリカ人奴隷の売買、そして世界一の貿易港として栄えた歴史のあるドックランズ。ロンドン港の発展、大西洋奴隷貿易との歴史的繋がりを展示。
International Slavery Museum 大西洋奴隷時代、奴隷貿易を含む三角貿易の拠点として繁栄したイギリスの港町リヴァプールに設立された。前身はマージーサイド海事博物館内に設けられた「大西洋奴隷制ギャラリー」であるが、奴隷制をまつわる課題を提起すべく国際奴隷制博物館へと発展。歴史上および現代の奴隷制において奴隷化された人々の物語を扱う。大西洋奴隷貿易以前の西アフリカの生活や文化、また奴隷制の遺産と今日の人権課題に関する展示も設けられている。
National Slavery Museum かつて最大の南部奴隷市場となった跡地があるバージニア州リッチモンドに設立予定の国立奴隷制博物館。先日、リッチモンド市議会が設立費として1.5億円の資金の割当を決定。
International African American Museum 大西洋奴隷貿易によりアフリカから南北アメリカに奴隷として連れられた人々の歴史を、アフリカから大西洋の航海を含めた物語から伝える博物館。かつて奴隷貿易の玄関港となり、全米に売買された黒人奴隷の半数以上を取引していたサウスカロライナ州チャールストンに設立。2022年開館予定。
Africatown Heritage House 1860年に米国最後の奴隷船クロティルダ号によりダホメ王国(現在のベナン)から米アラバマ州に連行された人々により、奴隷解放後に建てられたコミュニティ「アフリカタウン」の歴史を伝承する博物館。2022年秋頃開館予定。
Fort Monroe National Monument 1619年、オランダの商船によって20人のアフリカ人が現在のヴァージニア州モンロー砦に到着したことを、黒人奴隷制度における重要な歴史的出来事と記念すべく建てられた記念碑。
Harriet Tubman Underground Railroad State Park & Visitor Center 地下鉄道の指導者のひとりであり、南北戦争以前に300人の奴隷化された黒人の逃亡の手助けに成功したハリエット・タブマンにまつわる博物館。
National Underground Railroad Freedom Center 19世紀アメリカで奴隷化された黒人たちが北部の自由州へ向かうために使用した逃亡路、また彼らを手助けした組織である「地下鉄道」に関する博物館。2004年に「奴隷制の廃止と全ての人々の自由を保障すること」を目的に設立。
America's Black Holocaust Museum アメリカの奴隷制、ジム・クロウ政策の遺産に関する啓発を通じて人種間和解を促進することを目的に設立。
McLeod Plantation Historic Site サイスカロライナ州ジェームズアイランドにあるかつての奴隷制プランテーション。アフリカから同州に連れてこられ、奴隷化された人々の子孫であるガラ、ギーチーの文化的・歴史的遺産を残す貴重なプランテーションとして保存されている。