初めて働いてお給料を貰った時から、ずっとわからない、“仕事”との距離感。お金のため、と熱中することも、やりがいのため、全力尽くすこともできない。若いから理想があり、若いから夢がなかった、常にぼんやりとしていたから。端的に、好きなことを仕事にしたかった。私にとって“好きな仕事”になってほしかった。でも好きなことはいつだって、どれだって、限定的 だった。期間限定、範囲限定、薄々気づいていたそれらをいよいよ実証されたとき、諦めるようになった。好きなことは仕事にはならないんだ、好きなことを嫌いにはならないけれど、それを仕事にして生きていくのは限定された世界でだけで、変化を続ける私には居続けられない世界…