上野樹里主演、日本の映画である。 稲田誠一郎は、和歌山県の田舎町で電気屋「イナデン」を営んでいる。 製品を売ることより、アフターサービスに熱心だ。 彼は、家族よりもお客さんを大事にしていた。 それが、三姉妹の次女・怜には不満だった。 母が癌で亡くなってからも、父は相変わらず家族よりも修理依頼を優先していた。 イラストレーターになりたい怜は、高校を出てから東京の専門学校へ行き、そのまま東京で就職した。 ところが、チラシのデザインで上司と衝突して、会社を辞めてしまった。 なかなか再就職が決まらないある日、実家にいる妹・香から手紙が来た。 妊娠中の姉・瞳が入院して、1ヶ月は絶対安静だと書いてある。 …