おすすめ度 4.0 有名なベストセラー推理作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。その子供が、このストーリーの主人公、藤阪燈真だ。 燈真は宮内が死ぬ間際に『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を書いていたと、宮内の長男の松方朋晃から聞かされる。 初対面のくせに燈真に対する態度が横柄な松方はその小説を出版し収入を得るために、燈真に探し出すように依頼してきた。 松方の依頼をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子の助言をもとに調べるのだが、簡単には見つからない。 そして、あきらめかけた時に、霧子から聞かされた真実。予測不能の結末待…