ドゥルーズは、革命について歴史的反省を繰り返す知識人を罵倒していた。レーニンの秘密文書がどうの、レーニン主義の政党がどうの、前衛主義や代行主義がどうの、革命的暴力の暴走がどうの、反省したい者はいつまでもやっているがいい。しかし、銘記すべきは、いつの時代にも、革命を必要としている人間、革命なくしては自由に生きていけない人間、革命を命がけで求めている人間がいるということだ。そんな人間には、反省している暇などない。断固として、いつか無力な者になる人間の立場に立つこと、無力な者を代行する立場に立つこと、レーニンのように、遠くからではあれ、無力な者に訴えることだ(小泉義之, 『「負け組」の哲学』p.60…