2,200万人に1人の割合で発症する奇病ライオン病.15歳のロッキー・デニスは,この病に冒されていた.デニスの異様な外見に,多くの人は恐れをなし,近づこうとしなかった.母のラスティと友人のバイク仲間,親友ベンらは違っていた.デニスは,知能的には同年代と比べてむしろ勝っていた.学校ではトップクラスの成績,また正義感とユーモア,思いやりのあふれる優れた人格の持ち主であった.しかし,ライオン病は進行し,デニスの未来を奪おうとしていた…. 人口のおよそ1%に発症するとされる一種の神経症に「醜形恐怖症」というものがある.外見上の欠点が客観的には認められないにもかかわらず,本人は「自分は醜い.そうに違いな…