8-2-1-3)自我消滅か自我肥大か 臨済は、修行中に「瞑想により仏陀や如来が現れたときは槍で突き刺せ」「仏見たなら仏を殺せ」と教えています。明晰夢状態での出来事ではないかと思います。瞑想中に神格を持つものとの一体感を持った結果、消滅させるべき自我を逆に肥大させてしまうのを恐れました。 例えば、江戸中期の禅僧白隠禅師も、24歳の時に鐘の音を聞いて見性(悟り)体験しましたが、増長(自我肥大)しています。更に修行を進め、42歳の時にコオロギの声を聴いて仏法の悟りを完成(自我の消滅)したそうです。 個人的な感想に過ぎないのですが、聖書に登場するサタンは自我肥大した修行者ではとも感じます。 自我肥大と…