よくもこんなしょーもない本を出版したもんだ、と感心しつつ読みました。著者は1970年生まれだから出版時に35歳、この若さで、音楽世界を知ったかぶりでボロクソにけなしてる本であります。言うまでも無く、書名はクラシック音楽自体を貶してるのではなく、世評高いクラシックの曲や演奏者のなかに嫌いなものがある,と言う意味です。 読んでみると、年若いわりにはすごい量の音楽を聴きこなしてることが分かり、悪口を書くにもその理由を細かく記述していて、それなりに「労作」なのであります。ま、単純に言って、音楽に限らず、芸術作品は褒めるほうが悪口言うより易しい・・というか、無難であります。そもそも悪口しか言えない(書け…