画像出典:毎日新聞 何時の時代でも、親の想いは子の行く末だろう。 幸せであれと思い続けている。 その親の想いに子は若い内には何とも思わない。わたしもそうだった。本当に何とも思わなかったし、親の助言などは聞く耳を持たなかった。むしろありがた迷惑だとさえ感じた。 今思えば、子を想えばこその助言だったと、その有難さを実感と感謝と胸を熱くする事が出来たのは、親を亡くしてからでも相当の後年だった。 特に母はいつも、わたくしたち子の将来を不安で一杯にして恐れていた。 わたしがそこそこの歳を取って、親の想いと子が親に馳せる思いの大きな時のズレに、わたしは今更ながらにため息が出る。 無筆に近い母であったが、献…