シュリーマンという人物 今日は読書の話題。子供の頃読んだ『夢を掘り当てた人』について書いてみる。 『夢を堀り当てた人』はヴィーゼという人が記したハインリヒ・シュリーマンの伝記である。私が読んだのは、小学校4年生くらいだったと思う。 シュリーマンは19世紀のドイツ人で、ギリシアの大詩人ホメロスの作った叙事詩「イーリアス」に登場するトロイアを発掘したことで知られている。古代ギリシア文明の研究にたいへん大きな功績を残した人物だが、彼は考古学の専門家でなかったため、その発掘方法などにずさんな点が多く、歴史に対する考察も誤りが見られる。また自伝に書かれていることも誇張したエピソードがあると言われている。…