わが家からほど近い交差点の向こうのアパートに、腰が曲がったおじいさんが住んでいて、アパートの駐車場の片隅に小さな花壇をつくっていいました。 そこはよく車が通り人通りも多いところに面していて、そこにしゃがんで草を抜いたり、植え替えをしたり、お水をやったりするおじいさんの姿をたびたび見かけました。 春はスミレにジュリアンにベゴニアに、夏は朝顔にマリーゴールド、秋はコスモスに冬はシクラメン、あと名も知らない小さな花々が、いつもきれいに咲いていたものです。 特に朝顔の花は、毎年どこよりも早くどこよりもたくさんの花を見ごとにつけて道行く人を楽しませてくれたものでした。 それが今年の夏ごろから、姿を見かけ…