私は、大学に入った頃、一方的な講義を聞くだけの大教室にげんなりしながら他方で、少人数ゼミや学外の大人のフリースクールなど、「学びたい人が自然に集まって学び合う」場に魅かれ、触発された。さらに登山や世界への一人旅の体験のなかで身をもって学んだ。就職した広告会社博報堂では大阪の営業所で社会勉強し、思い立って休職・私費留学したカリフォルニアで、「ワークショップ」や「ファシリテーション」という参加型のスタイルに出会った。確かに、聞いたことよりも、自分で体験し発見し獲得するなかで、学び、成長させてもらった。(中野民夫『学び合う場のつくり方 本当の学びへのファシリテーション』岩波書店、2017) こんばん…