クリスマスの渋谷以降、ナンパをすることはなくなった。出会いと別れ、いつも同じことの繰り返しで、ナンパをすることに何の意味があるのかわからなくなっていた。 2月に入り、期末試験は佳境を迎え、間もなく春休みが始まろうとしていた。 純也「ナンパ師引退したのかよ笑」 お互い初めてナンパに成功した翌日、2人でコーラで乾杯した学生会館のベンチで久しぶりに純也と会った。純也はナンパを続け、めきめきと頭角を現していた。 純也「別にナンパしてる理由なんて楽しいからでいいんじゃね。俺はナンパを始めて痩せれたし、イケメンに生まれなかったのを恨んで、家でAV観てた時よりずっとマシだと思ってる」 純也はたしかに変わった…