東京都世田谷区にあった「世界最小」のカメラメーカー。平成9年11月営業開始、平成16年2月営業終了。
約5年間の活動の中で、Lマウントレンジファインダーカメラ「安原一式」、 レンジファインダーコンパクトカメラ「秋月」、Lマウント標準レンズをうみだした。
「安原一式」は、Lマウントレンジファインダーカメラというニッチ市場を開拓し、コアなカメラファンに大きな衝撃を与えたのみならず、一般にも広くとりあげられた。また、「秋月」はフラッシュ付きマニュアルレンジファインダーカメラというまさに独自の世界をつくりあげた。
しかし、やや遅れて、COSINAがLマウントに対応したレンジファインダーカメラBessaシリーズを発表し、かつ、カメラのデジタル化の進行の中で撤退を余儀なくされた。
安原製作所辞世
形見とて 何か残さむ 春は花
夏ほととぎす 秋月の蒼
なお、秋月は、中国江西鳳凰光学から、PHENIX T012として生産されている。
2007年(平成19年)金属部品とレンズを設計・製造するメーカーとして業務を再開。