秀吉が関白太政大臣になり、九州が平定され、平和が訪れました。 鎌倉時代から室町時代、応仁の乱を経て戦国時代と、戦に次ぐ戦でおよそ400年間戦い続けた世も鎮まり、派手好きの秀吉の気風そのままに、安土桃山文化が花開きました。 安土桃山文化は信長・秀吉が開いた時代だけの文化では無く、例えば茶の湯にしても、鎌倉時代の明庵栄西(みょうあん えいさい)の上に室町時代の北山文化が積み重なり、バサラ、闘茶、淋汗(りんかん)茶湯などの紆余曲折(うよきょくせつ)を経て次第に侘茶に収束して行く、と言う道を辿(たど)って、多様な時代の積み重ねの上に千利休の侘茶が生まれております。 この様に、およそ文化と言うものは、ポ…