(コロナ禍前の話) 二本松市は、東北新幹線の駅でいうと、「福島」と「郡山」の間に位置する。 私は東北本線「安達駅」で在来線を降りる。 そしてここから、住宅街を智恵子の生家へ向けて歩くのだ。 智恵子(1886年(明治19年)5月20日 - 1938年(昭和13年))は、油井村で生まれる。現在は二本松市である。造り酒屋の長女であり、福島高等女学校を卒業後、日本女子大学校に入学する。芸術に興味を抱き、油絵などを学ぶ。 その後、高村光太郎と結婚。だが、実家の父の死去と、実家の破産などが続き、自身の病気もあり、療養のため「紙絵」を始める。その「紙絵」などが、生家の裏にある資料館に展示されている。 智恵子…