【59話】 マツシゲも小太りも、マツダの心配はしてない。 こいつら、仲間がやられたのに気づかいの一つもない。 マツシゲ「次は、シュンイチがやれ!」 小太り「はい!」 マツシゲの顔を見ると、余裕の表情だ。 小太りは、コブシを構えてる。 マツダより、こいつの方が強そうだ。 コブシの間から、俺をじっと見ている。 こいつの喧嘩スタイルは、ボクシングか!? 小太りは、間合いを少しずつ詰めて来る。 ・・・ 小太りはリーチが短いので、間合いは、50cmくらい。 俺の蹴りの間合いは、約1m。 ・・・ 俺の間合いに入った! 俺は、一歩踏み出し、みぞおちに蹴りを放った。 蹴りはヒットしない。 小太りは、両手で俺の…