※noteとの共通記事です 大河ドラマ「青天を衝け」も大詰めとなってきました。主人公の渋沢栄一については、これまでも歴史・人物伝~番外コラムで紹介しましたが、エピソード編では「渋沢を使う側」の視点で書いてみたいと思います。 渋沢は、平岡円四郎との縁で一橋家に仕官し、徳川慶喜を主君と仰ぐようになりました。渋沢は武士の身分ではありませんが、平岡は彼の志の高さを買ったのでしょう。ただ、それだけではないような気もします。 当時、武士は「経済活動」とは無縁の世界で生きていました。金が足りなければ庶民から上納金を集めればいいと考えており、自らは生産や流通などに携わらない「究極の消費者」だったのです。 渋沢…