こんにちは。 今日9月29日は遠藤周作氏の忌日だそうです。 偶然それを知ったので、夏の間に書いていたものを投稿します。 今年、息子の学校の夏休みの課題図書は、戦争を題材とした本4冊でした。そのなかの1冊が「海と毒薬」。久しぶりに読んでみたくなり、改めて再読しました。 最初に読んだのはおそらく高校の時で、渡辺謙と奥田英二ダブル主演で映画になったのがきっかけだったと思います。 「どうせ今の時代、病院で死ななくても戦争で死ぬ」 敗戦の色が濃くなりそんな諦めにも似た空気が支配していた第二次世界大戦時、ある大学病院で米軍捕虜の解剖実験に関わったとして問題になった事件がありました。 実際に九州大学で起きた…