宮廷の諍い女

皆を下がらせ二人きりになり雍正帝は果親王に甄嬛とどんな仲なのか、辺境で三年耐えたのは皇位を狙うためだろうと詰問する。 表面上酔っ払ったふりをし俯いている果親王の目は素の表情になる。 「すべて私の過ちであります。私は何もない。何も‥」と言って酔い潰れた姿になる。 果親王を見つめながら 「朕が皇帝だ。当然そちは何も持たぬ、持つ資格もない」と怒った表情で言い放つ。 雍正帝から呼び出された甄嬛。 雍正帝は汗をぬぐってくれ、横に座った甄嬛の頬をいきなり叩き 「初めてそなたをぶった」と言ってから「允礼が戻ってうれしいか」と尋ねる。 甄嬛は浣碧を思えば当然ですと答えるが雍正帝はなおも 「一番待ち望んでいたの…

蘇培盛は勤政殿の階段を上がる雍正帝に甄嬛がずっと待っていると伝える。 中では落ち着きなく動き回る甄嬛の姿があった。 雍正帝は蘇培盛果郡王を呼ぶよう命じ許可するまで入れないよう指示する。 甄嬛は自分の顔をじっと見つめる雍正帝に「どうしてそんな目でみるのですか？」と戸惑いながら尋ねる。 「いつのことだ」と尋ねる雍正帝に何の話かわかりませんと俯いて答える甄嬛。 雍正帝は甄嬛のあごに手をやり顔を上げ 「寵愛してきたが今となってはこの顔が憎くてならぬ。 さきほど王昭君の話を聞かされたぞ」と話す。 「摩格に？」と尋ねる甄嬛に雍正帝は「そなたを娶りたいそうだ」と明かし 「いつの間に目をつけたのやら」と言って…

蘇培盛は雍正帝に慎刑司により剪秋と江福海の取り調べの中で甄嬛以外の件があったが中でもある件については報告せずにはいられないと話す。 蘇培盛が「純元皇后の死は皇后と関係が」と切り出すと雍正帝は「嘘を申せ」と激怒する。 蘇培盛は「とんでもない」と言ってひざまずき、身重の女子に禁物で胎児に害があるものが食べ物に入っていたと侍医から聞いた事、剪秋は頑なだったが江福海が洗いざらい自白し事を明かし死んだ赤子にあった青班が動かぬ証拠だと話す。雍正帝はため息をつき皇后は姉を敬い慕っていると思っていたと嘆き、連れて来るよう命じ「純元皇后ことは本人の口から聞く」と告げる。 雍正帝の正面で正座する皇后。 雍正帝から…

槿汐はお守り袋を自分たちが触れるのは恐れ多いので妃嬪たちで寝殿へ持って行くようお願いする。 皇后を先頭に中へ入って行こうとする時、槿汐は甄嬛を呼び止め安胎薬を飲むよう勧める。 目をつむり安胎薬を飲むを甄嬛を心配そうに見つめる槿汐。 端皇貴妃と敬貴妃がお守りを掛け終え下がり、次に甄嬛と皇后二人が並んでお守りを掛ける。 甄嬛から感謝の言葉ののち突然「本心は私めがさぞかし憎いでしょうね」と言われた皇后は驚き甄嬛の顔を見つめ 「子授け観音を贈ったのは心を鎮めてもらうためよ。 陛下のために無事子を産むことね」と言って去って行こうとするが手を掴まれる。 甄嬛は「子が無事でいられるかは皇后次第です」と切り出…

勉学に励む第四皇子の体を心配する甄嬛。 二人は雍正帝の元を訪れようとしていたが養心殿の前には 葉瀾依が待機していて中に第三皇子がいて雍正帝が怒っていることを知らされる。 太宗の政について雍正帝から質問されても答えられない第三皇子。 雍正帝は第三皇子に弟たちの見本となり心配させないよう言い 「どうしてそうも出来が悪いのだ」と怒鳴る。 外にいてその声を聞き、雍正帝が相当怒っていると懸念する 葉瀾依に 「天子ともなれば皇弟のように寛大とはいかない」と返す甄嬛。 葉瀾依は「彼ならば子を愛するあまり陛下より厳格になるかと」と話す。 葉瀾依から雍正帝が第三皇子に指摘している事柄を暗記しているか尋ねられた第…

雍正帝は安陵容のお腹を撫でながらまた夜に来ることを約束する。 雍正帝が去ってから安陵容は苦しみ出し立っていられなくり宝鵑に許侍医を呼ぶよう頼む。 槿汐は安陵容の容態について延禧宮の者たちは口が固いと前置きしてから睡眠不足だと説明する。 甄嬛は届けられた百合の花が珍しい種類のものですがすがしい香りだと褒め、花房から安陵容の元へ送るよう太監に頼む。 許侍医は安陵容と皇后に脈は落ちついていて大事には至らないと説明する。 皇后から急に体調を崩したことを咎められた安陵容は子を守れるか不安だったと釈明するが皇后は子を産めない体なので当然で安陵容の父親を救うため懐妊させたと怒る。 安陵容から甄嬛は病気を理由…

妃嬪たちが揃う中、皇太后は昏睡状態に陥りその横で雍正帝が見守っている。 「裏切ったわね。約束したはずよ。秀女選びの後は‥」とうわ言を言う皇太后。 皇后は気を利かせ皆外で控えると告げ去って行く。 意識を取り戻した皇太后は雍正帝に十四皇弟の姿が見えない、「こなたはもう死ぬ」と言い十四皇弟に会わせて欲しいと頼むが雍正帝は 「私は孝懿皇后に育てられ十四皇弟が母上に育てられた。側にいなかった分、今は私に 付き添わせて下さい」と話す。 皇太后は雍正帝の手を握り十四皇弟を許すよう話すが雍正帝は朝廷のことは心配せぬようとだけ返す。 皇太后は 「皇族を幽閉するなんて」「同腹の十四皇弟すら許さないつもり？」 「そ…