東京ガーデンシアター 最近、葛飾北斎の映画を観ました。 5月28日に劇場公開された『HOKUSAI』と、それに先駆けて動画サイトで観た『北斎漫画』です。 映画を鵜呑みに北斎の人物像は語れませんが、両方の葛飾北斎を照らし合わせ、共通項を探ると、一生を自問自答し夢を追い求め、旅に出かけ、90歳になってもなお絵を探求し続ける生き様が、実に不器用でじれったくも感じました。 しかし、それがあったからこそ世界に名を馳せた、世界屈指の名絵師となる由縁だと実感させられます。 北斎は机上の空論で旅をしたのでなく、精神の中の旅でもなく、本当に自分の描きたい世界を求めて旅に歩いた男でした。 北斎は大器晩成だったため…