農業における気候変動の緩和策については、このブログでその技術改変あるいは経営のあり方を縷々述べてきた。低投入持続的農業すなわち有機農業への農法転換が必須で、さらには不耕起栽培をベースとする環境再生型農業にコマを進めること。大規模法人経営はエネルギー収支に不都合があることから、できるだけ小規模家族経営の低投入型農業を重視し推進すること、が緩和策の基本となると。 次の課題が適応策の手法である。適応策を考えるためには、作物栽培に及ぼしている気候変動の影響を具体的に確認しなければならない。 年平均気温が大幅に上昇し、▶作物の適地が北の方向に大きく移動してきたこと。▶春から秋まで高温時期が長期間続き、作…