特集『慰霊と顕彰から考える日本の近現代』 ◆「戦没者」の二重性と戦後日本(今井勇*1) (内容紹介) タイトルの「二重性」とは「加害者性と被害者性」です。「民間人の戦没者」はともかく、日中戦争、太平洋戦争は日本の侵略だし「南京事件」「バターン死の行進」等の戦争犯罪もあったので「軍人の戦没者」には明らかに「加害者性」がある。 「加害者性に無神経な日本遺族会(1970年代には靖国神社国家護持運動を展開し、国家護持が挫折した後も首相靖国参拝を要求。歴代会長を橋本龍伍*2、賀屋興宣*3、村上勇*4、長谷川峻*5、橋本龍太郎*6、古賀誠*7、尾辻秀久*8、水落敏栄*9と言った自民党国会議員が務め、自民の…