■『ディヴィッド・ルイスの哲学』(野上志学、青土社、2020)を読み、人文死生学の展開にとって役に立ちそうな箇所を書き留めておく(正確な引用ではないが)。 p.52 対応者理論による事象的可能性の分析。 xが可能的にFである(◇Fx)のは、ある世界wが存在し、wにおけるxの対応者がFであるときであり、そのときに限る。(ここでwにおけるxの対応者とは、wに含まれるもののうち、ある重要な点でxに類似しているものである。) ⇒(コメント記号;以下略)「ある重要な点で」を「私がwにおけるA(現実世界では他者の一人)であること」としてみよう。言いかえれば、x=渡辺恒夫だが、wにおいてはx=not渡辺恒夫…