雨上がりの爽やかな空 古い話だが、1950(昭和25)年に遡る。当時の吉田茂首相が東大の矢内原忠雄総長を「曲学阿世の徒」と非難したことがある。「曲学阿世」とは、真理を曲げた不正な学問のことで、中国の歴史書「史記」にある「学を曲げて以て世に阿る無かれ」からきている言葉だ。「曲学して世俗におもねり人気を得ようとすること」(広辞苑)、と言う意味だ。アメリカのトランプ政権とハーバード大学の対立のニュースを見ていて、戦後の歴史に刻まれたこの言葉が頭に浮かんだ。