お題「この前読んだ本」 内容紹介(出版社より)生きていることのすべてが装幀の素材になっていた。 一万五千点余の本を手がけた稀代の装幀者が語り下ろした、本と装幀への思い 「何かアイディアがなくても、菊地のところへもって行けばなんとかしてくれる」というのは、……反射板みたいな「菊地信義」なんです。当時、四十代半ばから五十代にかけてのころは、大袈裟にいえば、日々生きていることのすべてが装幀の素材になっていた。朝、銀座の松屋のショーウィンドウで見たものが即素材になったり、画廊で見た版画にインスピレーションを受けたり、特に意識していないものの、目に入ってくるモノすべてがどこかで手掛けている装幀に結びつい…