十月大歌舞伎が開幕。緊急事態宣言も明け、コロナ感染者も急激に減って来ている状況になっている。明るい兆しが見えて来たのだろうか。宣言が解除されたので、緩みによりまた感染者が増えて行くのかどうかは、二週間位たたないと判明しないだろう。ワクチンの効果を信じたいところだ。そんな中歌舞伎座一部を観劇。大入りとまでは行っていなかったが、結構な入りだった。 幕開きは『天竺徳兵衛新噺』。猿之助四十八撰の内で、初演は五時間以上あった大作。今回はその中で小平次に焦点を当てて一時間に纏め直して上演。猿之助がおとわと小平次の二役、巳之助の多九郎、米吉のおまき、男寅の磯平、橘三郎の正作、寿猿の満寿兵衛、松也の十郎と云う…