『遊子』第10声(遊子会、明治37年9月)は、神戸の古書店つのぶえで買ったか。そうだとすると、300円位だろう。目次も挙げておこう。 小杉榲邨「浮田一蕙がかける孝経の新意匠画」が載っていますね。これは、『近代文学研究叢書』11巻(昭和女子大学光葉会、昭和34年1月)所収の小杉の「著作年表」に記載されていない。で終わると、危ないところであった。 よく調べると、同年表に『大八洲雑誌』巻之131(明治30年5月)掲載として出ていた。幸い国会図書館デジコレで読めるので確認すると、『遊子』掲載分は『大八洲雑誌』掲載分の一部であった。前者の末尾に「(此項未完)」とあるので、次声以降に続きが掲載されたのであ…