今年で奈良小1女児殺害事件発生から20年が経過した。小林薫死刑囚が遺族に対して最後まで謝罪がなかったことが報道されている。果たして小林薫死刑囚の本音であったであろうかと私は疑問を禁じえない。小林薫の犯行は決して許されざるものではない。メディアは事件発生当時小林薫死刑囚の生育歴や前科を大々的に報道した。特に小林薫が稀にみる凶悪犯であるがごとく世間に印象付けた。しかし小林薫は子供の頃に繊細までにやさしい心を持っていたことを証明する手紙を書いている。家庭環境に恵まれない小林薫死刑囚は家族皆で一緒に暮らせたら良いのにと切に願い、弟の事を気遣う文章を綴っていた。この手紙を読めば、小林薫が生まれついた凶悪…