昨日に話題にした津野海太郎さんの「追悼・小沢信男さん」(朝日新聞読書 欄に掲載)には、次のようなくだり(「東京骨灰紀行」に関して)がありです。 「2001年、七十四歳の小沢さんが親しい編集者とつれだって、地下に埋まる骨 灰を目じるしに、両国、日本橋、千住、築地、谷中、多磨、新宿、ふたたび 両国と、東京の地を歩きはじめ、まる八年かけて、この力作を書き下ろした。」 この親しい編集者というのが、長嶋美穂子さんこと奈々福さんでありました。 「東京骨灰紀行」のあとがきで、小沢信男さんは、次のように書いています。 「長嶋さんには旧著『あの人と歩く東京(1993年)の編集いっさいを手掛けて いただき、ほかに…