古典派作品はいつも 4小節の倍数で楽節ができているのかというと、決してそんなことはなく、有名なクレメンティの「ソナチネ Op.36-1」では第2主題が始まる前は3小節のまとまりになっていることは、すでにどなたもご存じのことかとは思います。 べートーヴェンの「ピアノソナタ第3番 Op.2-3」を習っていた時、ト短調のメロディーの表現で苦労しました。「歌うように」ということがまだよくわかっていなかった頃で、先生によく注意されたものですが、ここが6小節構造になっているということが分かっていればもっと理解も早かったのでは、と思っています。そしてバスの動きが「G-Fis-F-Es-D-Cis」と下行して…