小脳疾患・小脳症候群と身体所見 <目次> 1.小脳疾患の主要所見 2.小脳症候群 3.まとめ 小脳障害というと、運動失調、眼振がぱっと思い浮かびました。運動失調の所見として指鼻指試験、踵膝試験、回内回外試験ぐらいはOSCEもあり、どのように診察するかまで容易に想像がつきます。 さて、今回はめまい関連の診察の際に、小脳障害の所見としてつぎ足歩行のような歩行試験が感度が良く、他の小脳所見がなくても陽性になりやすいと聞きました。髄膜炎の際のjolt accentuationは項部硬直よりも感度が高いというようなのと同じく、身体所見の有無だけ(0 or 1)ではなくて身体所見に対する重みづけ・意味づけ…