特に事件らしい事件が起きず、目標らしいものもない平凡な日常を描いたエンターテインメント? な小説です。ストーリーとは、主人公の成長を描くことだとしたら、状況の進展のみでストーリーはありません。そんな小説のどこが面白いか、その答えがこの本にありました。キャラクターがユニーク、と言っても、今では珍しくない程度のささやかな超能力を持つ人たちが主人公です。人たちが主人公と言うのは、主人公がたくさんいるということで、一人一人が主役を張れる個性を持っています。物語は24の章に区切られており、章のタイトルが、その章の主人公(一人称視点)にあたります。視点の人物を交代させると読みにくくなるのですが、タイトルで…