『たかまつななを「主権者教育」の講師として呼んではならない』の第3回である。この回では、たかまつが論拠としてあげることが多い小黒一正についておもに書いていく。 たかまつが提案し、炎上させた「余命投票制度」が小黒の論文に書かれたものであることは、第2回(「余命投票制度」炎上に見るたかまつのトンデモ)で見たとおりである。 また、たかまつは、世代間格差が1億円以上あると繰り返し訴え、世代間対立を煽っているが、実はこれも小黒の論説に依拠したものだ。例えば、次のツイートからたかまつの記事に行くと、小黒の名前が出てくる。 【若い皆さん!選挙に行かないと損をします!】若い人の投票率が1%下がると、若い世代は…
サミュエルソンの”経済学”(岩波書店)を読んで以来、45年ぶりに経済学の教科書を手にとりました。IMFのチーフエコノミストとしても活躍したオリヴィエ・ブランシャール(MIT)の”マクロ経済学第2版”(東洋経済新報社、2020年4月)です。そしてイントロダクションの第1章「世界経済の概観」に目を通すなり、愕然としました。 以下は、第1章の目次とそれぞれの節に割り当てられた頁数です。 1-1.経済危機 4頁 1-2.米国 6頁 1-3.ユーロ圏 6頁 1-4.中国 4頁 1-5.これから先を見つめて 1頁 日本は「1-5.これから先を見つめて」のなかにインドに次いで登場しますが、その分量はわずか4…
本書は2014年末の、すなわち10年前の我が国の財政を客観的に知るのに有益な一冊である。氏の掲げる改善策については賛否両論が湧き上がるであろうが、否定する場合でも客観的データは信頼置けるといえよう。 その上で痛感する現実がある。 特効薬などないのだ。本書刊行から10年の歳月を経て、民主党恐慌という二度と繰り返してはならない地獄よりはマシになったが、まだまだ解決には至っていないのが現状である。民主党恐慌後の安倍内閣、菅義偉内閣、そして現在の岸田文雄内閣のもと、日本経済は着実に発展している。最悪期は脱して向上してきてもいる。しかし、本書に記されている問題はまだ解決していない。解決しようという向きも…
政府は29日、少子化対策の財源確保のため公的医療保険料と併せて徴収する「子ども・子育て支援金」に関し、医療保険別に月平均負担額の試算を公表した。保険料を払う被保険者から新たに徴収する月平均負担額が最も大きいのは、共済組合の公務員らで2028年度に1人当たり950円。次に大企業の会社員が850円で続く。支援金創設を盛り込んだ少子化対策関連法案は、4月2日の衆院本会議で審議入りする。 政府の少子化対策 岸田文雄首相が2023年1月に「異次元の少子化対策」を掲げ、児童手当や育児休業給付の拡充、親の就労の有無を問わず保育を利用できる制度などを盛り込んだ「こども未来戦略」を同年12月に閣議決定した。国と…
【消えた年金540兆円!史上最大の振り込め詐欺なのか?】なぜか新聞が追及しない「消えた年金」はなぜ発表されないのか?日本年金機構は「消えた年金」隠し?~「アベノリスク」安倍政権“GPIF改革”で年金がヘッジファンドの餌食に!~ ■マイナ大混乱「消えた年金」再来の懸念も…トラブル続出、悪評ふんぷんで岸田政権の命取りに 日刊ゲンダイ:2023/06/15 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/324559 ~~~ 「消えた年金問題」に似てきた──。 マイナンバー関連のトラブルが次々と噴出している。 岸田首相は14日、「万全の対策を迅速かつ…
人は、過去の例のみで判断し、そうでないと不安になり、過去の例にしがみつく人がいます。 特に、日本の老人と言われている人たちです。 こういう人たちが、世界の潮流に乗り遅れ、今の日本を招いているのは、その限りではないですが、日銀の利上げに関しても、何とかしよう、しようと理由を付けている人が後を絶ちません。 既出の通り、今の日本は、過去のどこの国も経験していない人口、高齢者割合、少子化率、、、で、過去の例で必ずしも解決できるケースとそうでないケースがあります。 むしろ、金融や経済の評論家や専門家と言われている人たちは、過去の例だけで説明するのは、誰でもできて、ほぼ意味のないことを繰り返しているだけに…
『異星人を迎えよう』 “彼らが実験室で人間を創造した” クロード・ボリオン“ラエル” AOM 1986年 <エロヒムの惑星政府> ・それは、1973年12月に私ラエルがテレパシーに導かれ、オーヴェルニュの火山の火口へ行き、そこで私たちよりもはるかに進んだ文明を持つ異星人エロヒムからのメッセージを受け取ったことが始まりだ。 ・はるか以前のこと、地球からずっと遠い惑星に私達地球人に似た生命体が存在し、「生命」の秘密を発見し、実験室の中で生命を人工的に創造することに成功した。それは、彼らがDNA(デオキシリボ核酸)を完全にコントロールすることに成功したということだ。 ・生命の創造について聖書には、非…
自分には内容が結構難しく、もっと投資家として成長しなければ…といったところ。 分かる部分はそれなりに面白かったかと。 日本経済 30の論点 作者:小黒一正,愛宕伸康,末廣徹 日経BP 日本経済新聞出版 Amazon
以下は,PRESIDENT Online 提供記事のほぼほぼコピペです。最後に≪私感≫を付け加えました。 日本の年金制度で老後の生活は大丈夫なのか。 法政大学の小黒一正教授は「年金財政の健全性をチェックする主な指標として所得代替率という値が利用されているが,この定義にはいくつもの重大な問題点がある」という。 フリー編集者の落合龍平氏が聞いた――。 現役世代も他人事ではない年金の大幅引き下げ 「悪い円安」と「物価上昇」が話題だが,庶民にとって「生活苦」につながる,もう1つの重大な変化が起きているのをご存じだろうか。 それは「年金支給額の引き下げ」である。 2022年4月から,公的年金の支給額は0…
(2023/5/20) 『2040 2040年の未来予測』 成毛眞 日経BP 2021/1/8 <あらゆるもののコンピュータ―化> <破綻しつつある社会制度や減る一方の人口、起こるだろう天災> ・「今日」には、これから起こることの萌芽がある。現在を見つめれば、未来の形をつかむことは誰にでもできる。 ・新しいテクノロジーは、ありがたみがわかったときにはすでに陳腐化している。テクノロジーだけではなく、他のさまざまなことも、気づいたときには手遅れになっているのが人間の性でもある。東日本大震災があり、そのリスクをわかっていながらも、被災するまで手を打つ人は少ないし、明らかに破綻しつつある社会制度にも、…