山村美紗の夫 サブタイトルが「山村美紗とふたりの夫」とあります。 ひとりは西村京太郎でもう一人は戸籍上の夫山村巍(たかし)さん。 二人の男性に支えられて、美沙は小説家になり、小説を書き続けました。 筆者は小説家ですが、夫へのインタビューをはじめ取材を重ねて書いています。 大手出版社には美沙の夫問題はタブーのようで、 出版は地方の小さな出版社でようやく叶いました。 美沙の死後20年間口を閉ざしていた夫の 本当の気持ちはどうだったかにせまっています。 美沙は努力の人だった 山村美紗は子どもの頃から小柄で病弱だったようです。 ぜんそく持ちで、65歳で帝国ホテルで執筆中に死にます。 それまでも一日20…