答えが見つからないのと迷っているのとは違う。 答えが見つからないというのは、そもそも答えの手掛かりすら持っていないということ。それでは、前にも後ろにも進めない。答えにたどりつける熟した自分になるまで待つか、まったく別の切り口を探すか、それとも、解くのをあきらめるか。 迷っているときは、すでに答えが出ている。それがたぶん正しい答えだと自分では分かっている。けれど、間違いかもしれない、とも少し思っている。ほかに答えは見つからない。とすれば、進むか止めるか、しかない。なのに、それを迷っている。正しいか間違いかなんて、進んでみないと分からない。だったら、進むしかない。もし間違いだったら、失敗だったら、…