はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と五十六 「エッゲッツッナ~!」 「えげつない」 えっ!? 自然を愛し、敬意を払い、そのリズムに合わせて寄り添うように生きる彼女のことを思い出しつつ、ドップリと、自分の世界に入り込んでしまっていただけに、かなり驚いてしまう。 「おそらく、ドコかの方言なんだろうけれど、タイヘンやら、スゴいやら、ヤバいやら、程度の言葉では、到底表現しきれないぐらい致命的に心をギャッと抉(エグ)られたような時、この『えげつない』ほどビタッとくる言葉はないように思うんだよね」 心を抉られた時の、えげつない、か~。 えげつない。 えげ、えげ?、あっ、あ、あ~、岡八郎。岡八…