●山口美央子"NIRVANA"(昭56) 主にアイドルに書いた作曲家としての側面に近い明朗さが光る。でもやはり井上鑑との共同アレンジは、ちょい隣の中国から果ては涅槃まで、自在に飛びゆく(私的にはエッジーな"Nirvana"や『秋波』がやっぱり好き)。声がコケティッシュでいて透明で、楽曲との相性は運命的。●岡本舞子『ハートの扉』(昭60) 全作編曲山川恵津子! 煌びやかで、陽の印象なのに泣ける。 歌手は当時14歳! 難易度高いメロもこなし、レトロがかった阿久悠の詞も成立させる安定感。 そう、基本は阿久とエッジーな山川とのアンバランス感、岩崎宏美でもない渡辺満里奈でもない世界観を楽しむアルバム。●…