フィギュアスケートの全日本選手権、女子シングルは混戦となった。島田真央と上薗恋奈のジュニア勢が健闘する一方、坂本花織と千葉百音を除くシニア勢の得点は伸び悩んだ。結果的に見ると、3Aや4回転で高得点を狙う選手はことごとく失敗し、ひとつひとつの要素の完成度を高めようとした選手が上位に並んだように思う。 そもそも坂本がまさにこのタイプの選手であり、よい目標になっているはず。千葉も回転軸のまとまったジャンプとスピンで、崩れなく安定感がある。三原舞依も要素の美しさで勝負するタイプであることを考えると、日本選手の持ち味を出すのはやはりこちらのスタイルなのではないだろうか。渡辺倫果や住吉りをんが得点を伸ばせ…