マグマ包む薄皮の上で人は生き(千葉県 片柳雅博) 20日の「朝日川柳」に載った一句。 「動かざること山の如し」などと大地や山は不動のように思っているが、ほんとうは私たちは地球全体からみると、対流するマントルの上に乗ったほんの薄皮のようなプレートの上に暮らしていることをトンガの火山噴火は思い出させてくれる。 地球はいまも激しい変化の過程にある。地表を覆う十数枚のプレートの相互運動が、地震、火山噴火、津波、山脈の形成を引き起こし、それが生き物の進化に寄与する。 地球上の地質を「安定大陸」と「変動帯」に二分すると、地震、火山活動の激しい「変動帯」は、プレートがぶつかり合う境目の、ごく狭い場所に限られ…