2020年頃に出版されたものの日本語訳に川添恵子氏による解説が加えられた書籍。 1章:グローバルプロジェクト 2章:危機後の世界 3章:新グローバル秩序におけるラテンアメリカの重要な役割 特に1章が面白い。各勢力(グローバルプロジェクト)の設立経緯から動向までわかりやすくまとめられているため、今の世界情勢の実態を学ぶことができる。アンチグローバリズムを掲げナショナリズムへの回帰を望むだけであればいいのだが、現実はそんな簡単な話ではないと、諭されるような気分になる。 2020年以降の展望には目を見張るものがあり、特にロシアや中国の動向はほぼ著者の見通し通りに動いているといってもよい。(トランプ大…