1825年にポルトガルからの独立を達成したブラジル帝国は、その初めから危機的な状況に陥っていた。 独立を勝ち取った初代皇帝ペドロ1世は、自由主義的な思想を持っていた先進的な皇帝であったが、より急進的な自由主義を信奉する議会勢力と対立し、やがてこれに対抗することへの虚しさとポルトガル本国での問題の解決のために、1831年に急遽退位を宣言した。 当時、後継者となった彼の息子ペドロ2世はわずか5歳。 当然すぐさま摂政が立てられるも、その主導権を握り国内はバラバラ、そして独立を求める諸勢力との内乱に陥り、1828年にはウルグアイが独立。 そして1836年現在もなお、ブラジルは内乱と国内の混乱を引きずり…